最近では、風呂敷を使う機会も減っていますが、包むものの大きさや形にとらわれることなく
自由にアレンジして包むことができます。軽く邪魔にならないので、持ち運びにも便利ですし
工夫次第ではエコバッグのように使うこともできます。
風呂敷に合う素材にも色々な種類がありますが、とくにちりめん素材はよく選ばれています。
おにちりめん素材はしぼが大きいのが特徴的で、絹織物としても重さや厚みがあります。
カラーにも色々な種類がありますが、銀鼠のような銀色染色も人気があります。
美しく光沢感もあり、しかも上品に仕上げることが大切です。
染め方にも色々な方法がありますが、最近ではインクジェット方式など
現代風の染色が施されることも増えてきました。
短納期で作成するなら、前処理が不要で様々な天然素材に対応できる
顔料インクジェットプリントが向いています。
彩度はやや低く落ち着いた印象になりますが、細かいデザインなどの線が
シャープに出るというメリットもあります。比較的低価格で作れることも
メリットといえるでしょう。
明度の高い染色を希望するなら、豊彩色インクジェットプリントもおすすめです。
この方法ならより多くの色数のインクを使うので、より高発色の表現が可能になります。
ちりめん素材は天然素材だけではない
おにちりめん素材というと、絹織物というイメージがあります。
絹織物の風呂敷は手間をかけて丁寧に作られていることもあり、
高級感もありますし手触りが良いことも特徴的です。
とはいえ、洗濯などのお手入れが難しいこともあり普段使いはしづらいという意見もあります。
そこで注目されているのが、ポリエステルなどの化繊を使って作る風呂敷です。
ポリエステルは水に強く丈夫ということもあり、普段使いの風呂敷にはおすすめの素材です。
従来の絹織物のちりめんと同様にシワが寄りにくく、水をはじく性質もあるので
速乾性にも優れています。それでいて、しなやかな風合いがあるのも良いところです。
様々なメリットがありながらも、低価格で作成できるのも良いところといえます。
絹織物とは違うメリットに、ポリエステル素材のみに利用できる、
昇華転写手法というプリントが利用できることもあげられます。
これは、非常に繊細な表現が可能となっており、彩度・明度ともに
きれいな発色ができるのが特徴的です。
銀鼠の独特の風合いもうまく表現できますし、グラデーションや写真などの
デザインにも向いている技法で、染色に必要な工程が一気にできるので
短納期での作成も可能になります。
水を汚さないエコな手法であることも良いところです。